前回のコラムでも触れましたが、「企業のさらなる成長を促すために、変化や変革を起こす絶好の機会として活用しよう」という企業が増えています。
なぜ「周年が変化や変革を起こす絶好の機会」なのでしょうか?
理由は次の3つです。
1)社員や取引先などのステークホルダーの理解や納得を得やすくなる。
2)社内外の注目度が高く、プロモーションがしやすい。
3)計画や推進の過程で、社内の意識や結束力が強まりやすい。
このような効果が期待できるから、周年を企業変革の好機とする企業が増えているのです。
しかし大事なことは「変革の好機だから」という理由だけではありません。経営側の一方的な都合だけで周年事業を推進したところで、企業の自己満足で終わるだけです。経営側の一方的な自己満足で終わらせずに、全てのステークホルダーを上手に巻き込んで、その意義や目的を共有できるかどうかが重要です。
周年事業の意義や目的は、次の5つのキーワードが挙げられます。
1)感謝
2)決意
3)信頼
4)絆
5)変革
です。
図にするとこのようになります。
これら5つのキーワードを全ての関係者と共有し、関係者全員がこれらを「自分ゴト化」できるかどうか、それが周年事業成功のポイントなのです。