周年事業には様々はプログラムが考えられますが、会社が一方的に企画・実施するだけでは社員たちが周年事業を「自分ゴト化」することがなかなかできず、周年事業本来の目的で有る「社内の意思統一」という目的を達成することは困難です。
式典やパーティーなどのイベント時に、受付業務や来賓アテンド業務、案内、庶務などに社員が参加することは一般的ではありますが、そのような「業務」的な役割だけでは、社員にとって周年事業は仕事の延長の域を出ず、周年事業の意義や目的、テーマやコンセプトなどの根幹の部分の理解・共有にはなかなか至りません。
大切なのは、社員が「楽しみながら参加」でき、周年事業を自分ゴト化してもらう機会を創出することで、周年事業の意義や目的、テーマやコンセプトなどの根幹の部分の理解・共有できる仕組みを考えること。それが、これからの周年事業には大切な要素でしょう。
以下に、社員を上手に巻き込んで周年事業を自分ゴト化してもらえる企画アイデアを挙げてみましたので、ぜひ参考にしてみてください!
社員を巻き込む周年事業の企画アイデア10選
1)【記念マークやスローガンを社内で公募】
周年記念のシンボルマークや、未来に向けたスローガンなどを、社内全体から公募。募集を通じて、社員への周年事業のテーマやコンセプト、意義、目的などの理解と共有化の促進につなげることが可能。優秀作品は社外の専門家(グラフィックデザイナーやコピーライターなど)の手を入れて完成度を高め、実際の周年事業全体で使用。記念式典の会場で応募作品をお披露目し、採用された優秀作品は表彰。
2)【イメージキャラクターのデザインを社内で公募】
社員を対象に、会社のイメージキャラクターのデザイン案を公募。デザインはもちろん、ネーミングやサブキャラクター、バックストーリーなども合わせ優秀作品を選出。募集を通じて、社員への周年事業のテーマやコンセプト、意義、目的などの理解と共有化の促進につなげることが可能。優秀作品は社外の専門家(イラストレーターやキャラクターデザイナーなど)の手を入れて完成度を高め、実際の周年事業全体で使用するとともに、以降の様々な企業ブランディング活動で継続使用していく。
3)【アート作品を社内で公募】
社員や社員の家族を対象に、周年のコンセプトなどをテーマに手作りアート作品を公募。募集を通じて、社員への周年事業のテーマやコンセプト、意義、目的などの理解と共有化の促進につなげることが可能。写真、絵画、立体物、動画など、表現方法は自由とし、個人部門、部署・チーム部門、家族部門など、複数の部門を設けても良い。記念式典の会場でお披露目し、優秀作品は表彰。
4)社員の家族向けイベント
社員と社員の家族を対象にした参加型イベント。大人向けプログラムとしては、キャリアアップやライフワークに繋がるテーマで社外から著名人を招いてのワークショップやセミナーなどを、子供向けプログラムとしては、遊びを通じて会社の業務と関連のある実験やモノづくりなどの学び体験ができるコーナーなどを、それぞれ設け、社員の支えとなっている家族に感謝を示しながら、職場環境や業務内容への理解を深めてもらう。
5)式典やパーティーでの社員によるパフォーマンス発表
周年記念パーティーなどのイベント時に、周年事業のテーマやコンセプトに沿った社員によるパフォーマンス披露の機会を設ける。パフォーマンスの種類は自由とするが、周年事業のテーマやコンセプトに沿った内容と必須条件とする。社員への周年事業のテーマやコンセプト、意義、目的などの理解と共有化を促進できるとともに、できれば部署単位やチーム単位での参加とすることで、準備などの過程でコミュニケーション活性化やチームワークの強化にも繋がる。
6)【社員の活躍する姿をドラマ化】
普段社員が働いている現場を舞台に、ドラマを制作。実話に基づいて、仕事のやりがいや、成功&失敗のストーリー、チームワーク、家族の支え、仕事を超えた友情、恋など、様々な要素を盛り込み、外部の映像制作会社の協力のもとシナリオ作成・撮影・編集を行う。登場人物は全て社員が担当する。制作の過程で社員同士の話題性喚起やモチベーションアップ、コミュニケーション活性化などに繋がるとともに、完成した作品を通して自社へのエンゲージメント強化や家族の理解促進、またWebサイトやSNSを通じた外部への拡散施策などによって企業PRにも繋がり、企業ブランディングやリクルーティング活動にも効果を発揮。後述する「社歌」をドラマのテーマソングやBGMとして活用するアイデアも有る。
7)【社歌制作への参加者公募&カラオケ配信登録】
周年を機に自社の「社歌」を制作。社内全体から、歌詞に入れたいワードやイメージなどを公募し、実行委員会で取りまとめ。社外の専門家に作詞・作曲・編曲を依頼。また制作した社歌については、社員からヴォーカルを募って社員代表としてレコーディング(ソロでもコーラスでも良し)も可能。これも制作の過程で社員同士の話題性喚起やモチベーションアップ、コミュニケーション活性化に繋がるとともに、さらにカラオケ版をカラオケ配信会社に登録することで、社員がカラオケ店に行った際にいつでも歌うことができるようにするなど、レクレーションの活性化も可能。
8)【社歌の映像化に社員で参加】
制作した「社歌」を映像化する際にも、社員の参加を募る。例えば、社内や仕事中の姿など、社員たちのリアルな日常風景を撮影して「プロモーションムービー」風に編集して仕上げたり、また(6)で前述したように「社歌をテーマソングとしてドラマ化」するというアイデアも。あるいは、制作した社歌に振り付けを施し、社員全員でダンスする風景を撮影・編集して「ダンスムービー」として仕上げるアイデアも有る。これらも(6)と同様、WebサイトやSNSを通じた外部への拡散施策などによって企業PRにも繋がり、企業ブランディングやリクルーティング活動にも効果を発揮することが可能。これも制作の過程で社員同士の話題性喚起やモチベーションアップ、コミュニケーション活性化などの効果が期待できる。
9)【記念Webサイトの編集に社員で参加】
周年記念の特別Webサイトを期間限定で制作。社史やアーカイブの編纂・公開を始め、前述した記念マークやスローガン、イメージキャラクター、社歌、記念動画などの発表、さらに社員インタビューなど社員参加型のコンテンツも付加したサイトとして運用する。サイトデザインやコーディングなどの専門的な業務は外部の専門会社に依頼するが、サイトの企画・編集・運営などの業務については、社内各部門から選抜のタスクフォース(特別任命チーム)によって実行。周年期間終了後は、当別サイトの一部を本サイトの中に組み込み、継続的な施策としても運用していく。
10)【自社マイスター検定の実施と表彰】
周年を記念して、全社員を対象に自社のあらゆる側面への理解精通度合いを競う「自社マイスター検定」を実施。創業・設立時のエピソードに始まり、歴史・沿革、企業理念・ビジョン・ミッション、社名やロゴマークの変遷、資本金・売上高推移、発行株式数や株価、従業員数や男女比・平均年齢、事業内容やその変遷、自社のコアテクノロジー・コアバリュー・セールスポイント、各部門の業務内容、全国・全世界の拠点情報、取引先情報、社長・役員・名物社員などのプロフィール、社用車の台数や変遷、社員食堂の全メニューや変遷などなど、王道的な情報からレアでマニアックなネタまで幅広い項目で検定試験を実施し、優秀得点者は表彰やインセンティブなどを授与。周年を機に、自社への理解を深めてもらい、エンゲージメントの深化に繋がる施策として実施する。
いかがでしょうか。これらの他にもまだまだ社員の皆さまに周年事業を自分ゴト化してもらう企画は様々なものが考えられます。ポイントは「社員が業務の延長上としてではなく、楽しみながら参加でき、自社への理解やエンゲージメントを強化できる」仕組み作りです。
私たち「周年太郎で」では、貴社の周年事業のご支援に際して、貴社に最も相応しい社員参加型の企画をご提案させていただきます。ぜひあなたの会社でも実践してみてください!