昨年から全世界で猛威を奮っている新型コロナウイルスの感染拡大。この1年は、マスク着用、3密回避、ソーシャルディスタンスなどの基本的な感染防止策が当たり前となった「ニューノーマル(新しい日常)」の定着をはじめ、リモートワークやワーケーションといった新しい働き方のスタイルも定着し、多くの企業にとっても経営のあり方や事業戦略などの見直しを迫られた1年でした。
昨年周年を迎えた企業においても、式典やパーティーの中止を余儀なくされた例が、枚挙にいとまがなかったのではないかと思います。しかし一方で、リモートワークやテレワーク、オンライン会議、ウェビナー(Webセミナー)などが日常となり、会食や飲み会なども激減し、社内におけるリアルコミュニケーションがほぼなくなってしまったいまだからこそ、社員同士の繋がりや絆が今まで以上に求められていることも確かです。周年事業はそもそも、企業理念の社内浸透、意思統一、一体感の醸成などといったインナーブランディング効果が期待される事業ですから、リアルコミュニケーションが激減したいま「周年」は社内の繋がりや絆を強化する絶好の機会だとも言えるでしょう。
コロナ渦における周年事業では、リアルな式典やパーティーなど、多くの人が集まるイベントの実施は現実的ではありません。必然的にオンラインイベント、Web施策などを中心とした展開にならざるを得ず、また日上的にリアルな接点が激減しているからこそ、従来以上に一方的な情報発信ではない「全員参加型」の施策が求められていると言っても良いでしょう。
しかし、コロナ渦であろうとなかろうと、変わるのは手法だけであって周年事業の意義や目的、基本メニューなどは変わりません。コロナ渦のいまだからこそ、あらためて社内を一つにまとめ、社内外に対して活力ある企業の姿と意思を伝えるーーー私たち周年太郎でも「新しい日常における新しい周年事業のあり方」を考えてみたいと思います。
次回以降は、その具体的な事例についてご紹介していきたいと思います。